つつじと｢かぼちゃ｣（東海道本線：大阪府）

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大阪府と京都府の境にある、ここ山崎駅。
構内も２つの府に分かれていてホーム上にはそれを示す境界柱も立っている。

桜の季節が終わりやがて新緑の芽吹くころ、ホームに植えられたつつじが満開になる。目線を落としてカーブした駅構内を見渡すと、まるで花壇の中を電車が走るよう。

１９９９年５月頃の撮影。
このころ朝晩の快速電車に使われていたのが１１３系電車。京阪神地区にはヘッドライトレンズの大きな初期製造車、通称「デカ目」が多く活躍していた。
国鉄時代と変わらぬオレンジと緑の塗装色で走るこの古豪車両は「かぼちゃ（電車）」という愛称で呼ばれていた。今でも地方線区へ行けばちょこちょこ走っているかもしれない。

この時点でも新型車の投入に押されていたが、それでもまだまだラッシュ時には頻繁に走っていたこともあり特に注目されるわけでもなかった存在。それだけ日常あたりまえの電車だったからこそ、ちょっと違う撮り方がしたくって何気なくスナップしたひとこま。


幾度となく繰り返された、日常の風景。今はもう、思い出の風景。

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