匂いおこせよ梅の花、主なしとて春な忘れそ。(近鉄京都線:京都府)
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近鉄特急のアイコンとして長年親しまれたオレンジ色に紺の帯。
新塗装への塗り替えや新型車への置き換えが進み、その伝統の塗装を堅持する最後の車両となった「新スナックカー」こと12200系にも、ついに引退の時が迫った。
慣れ親しんだ大和路を駆ける姿もこの春を待たずして見納めになる。
小春日和の昼下がり、木津川の河川敷の梅も満開。
芳しい梅の香りに包まれシャッターを押すひとときが日常のあれこれを少し忘れさせてくれた。
何かと殺伐とした世間、例年と変わらないのは季節に咲く花。
この線の主として活躍したスナックカーが引退したとしても、この木津川の風景はいつもと変わらぬ春を迎えることだろう。
春よ来い、早く来い。以前と同じ穏やかな毎日が戻りますように。
アルバム: 鉄道ぐらふぃてぃ。
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